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東京ナノファームの製品分野について考える

東京ナノファームが誕生したのは今から10年前の2009年です。当社が取り扱う製品分野に関してその歴史的背景と今後の展開について触れてみようと思います。


東京ナノファームのビジネスは主に半導体産業に関する製品分野であり、その背景は起業者の専門分野であるとともに、創業時の半導体産業の状態に由来しています。


そこで、過去の日本の半導体産業の歴史を振り返えってみると、1986年に日本の半導体は世界市場で米国を抜きトップになり同時に日米半導体協定を締結し、その後、半導体不況、他国の半導体メーカが日本の地位を逆転し、創業時である2009年においては、インテル、サムソンに続いて東芝が3位、ルネサス8位、ソニー10位、NEC11位と、

今日の半導体ランキングからすると当時の日本半導体の存在もそれなりにキープされていました。一方、大手EDAメーカ数社による設計ツール市場の寡占プラットフォームができ、それに対抗する新規参入する新興海外メーカを日本に紹介チャネルを担う為に取扱いをはじめました。


さて、東京ナノファームは「世界の核心技術を日本市場へ」を合言葉に、さらに海外の新興半導体設計ソフトウエアベンチャーを取り入れています。


一方、昨今の日本の半導体産業の凋落もあり、社内でも今後日本で伸び代のある新しい分野への市場に参入することを何度となく議論されてきました。どのような新しいテクノロジー分野の製品を取り込んでいくべきか、どのように判断するかが疑問になります。


一つの判断データとして、下記のようなガートナーハイプサイクルで考えてみました。

リンクは下記にあります

https://www.gartner.com/en/research/methodologies/gartner-hype-cycle

この図はテクノロジーが生まれ市場に普及するまでの市場での興味を時間軸で表したものです。簡単にそれぞれの時間的フェーズで説明すると、新しいテクノロジーのライフサイクルは、イノベーションの後に、期待のピークを迎え、その後急激に関心は衰え、

次第にテクノロジーが企業に利益をもたらす事例が徐々に積み重なり、テクノロジーが広範囲な市場への生産性の成果をもたらすことを意味しています。


それでは、どこでビジネスを手がけるかと考えるならば、会社の目的によると考えます。例えば、市場で確固たる地位・リソース・資金を持つのであれば、

将来に向けて、イノベーションからピークに至るまで、可能性のあるテクノロジーに広く貢献、投資を投じるものと思います。

一方、資源の限られている小規模な会社であれば、テクノロジーによる利益がどのようにもたらされるかを理解した上で、ビジネス参入が望ましいと考えます。


下記に、2019年にガートナーから出された具体的なテクノロジーの書かれた、ハイパーサイクルの図を添付します。この年のトレンドは、より前半のピークに向けたテクノロジーが多く(とは言ってもピークを終えたものの改良も多い)、生産性への貢献に向かうテクノロジーが出揃っていないことが伺えます。


さて、東京ナノファームは今後、どのような世界の核心技術を日本市場へのビジネスに貢献できるのか、2020年のテクノロジーの推移をみながら今後のブログで吟味していきたいと考えています。


著者:片山 雅美